昨日、義母が104年の生涯を終えた。明治40年生まれ。
100歳までは自分のことがすべて出来たのだが、彼女の誕生日を過ぎて数日後、くも膜下出血で救急指定病院に搬送され、その症状は数日で収束に向かった。彼女自身は帰宅を望んだが、医師から「このまま連れて帰って、万が一のことがあったら誰が責任を取るか?」と言われ、やむなく1ヶ月以上、医療機関のベッドに寝かされていたため、退院後は筋肉がなえてしまって、そのまま寝たきりになってしまっていた。今の医療のあり方に疑問を感じざるをえない。
この四年間、彼女の世話は家内と、月に数日手助けに来る家内の妹の肩にのしかかっていた。施設に入れてしまえば一人の患者に長い時間関わることが出来ないので、直接チューブで胃にエンシュアリキッドを送り込み、時間が来なければ下の始末もしてくれないわけで、それを嫌った我が家では、施設に入れず、自宅で出来る限りの介護を行ってきた。
家内の忍耐強い介護のおかげで、義母も感謝しながらあの世へ旅立ったであろう。
ただ、介護保険制度により、要介護5等級であったため、多くの医療に対する恩恵を受けることが出来たのが、唯一の救いであった。
葬儀日時は未定だが、家族だけの密葬になる。
104年の生涯
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