今日は一軒目が座間市内の会社の備品移動と不用品処理、二軒目が東京都世田谷区のゴミ部屋の片付けとなった。
鈴木、吉野コンビに行ってもらい、夕方7時半に戻ってきた。
音楽の好きな青年だったようで、ウクレレやバイオリンなどをごみとして持ち帰っていた。
その現場は世田谷区野沢で、私にとっては懐かしい響きの町である。
二十代の前半から勤めていたアメリカ人の女性の経営する広告代理店で、先輩の電話交換手のお姉さんと、親しくお付き合いをしていた。
彼女の住んでいたのが野沢龍雲寺に近い住宅街だった。しばしば彼女を送って行ったのを覚えている。
それでもある時うまく行かなくなり、私はその会社を辞めて、ほかの会社に就職したのだった。
数多くお付き合いをした女性の中で、名前を覚えているのは彼女と初恋のプラトニックな関係だったあの人の二人だけである。
ほかの女性は名前すら思い出せない老人になってしまった。