昨日の出来事。
ホテルのダイニングでの夕食を一日だけやめて、船津にある「カーザ オサノ カーサ オサノ イタリアン」と言う店に行った。
テレビやネットの書き込みで絶賛された店だ。ホテルからチップを含めて往復のタクシー代が5000円。到着して驚いたのが、イタリアンとうたっているのに玄関で靴を脱がされて、スリッパに履き替えなくてはならなかった。ホームページによると、予約以外は受け付けない、子供はお断りと書いてあり、さぞかしすごい店なんだろうと期待して行っただけにがっかりした。
男はともかく、パンプスのヒールの高さを含めてパンタロンのすそ丈を考えた服装で行った女の子なんかに至っては、裾を捲り上げなくてはならないではないか。
洋服でのおしゃれとは頭のてっぺんから靴の先までのコーディネートであり、イタリアのおしゃれのポリシーに反する。
富士吉田のうどん屋ではしばしば靴を脱いで上がりこむ店がある、ああれはうどんという日本の食い物であり、100歩譲っていいとしよう。
カーザオサノはイタリアンだ!
いい加減にしろよな!
席に着くと「食前酒は?」と来た。私はガンチャアペリティフォトニックと言ったら「ガンチャって何ですか?」と言われた。あんた「イタリアンの店って言ってるだろ!?」と。ガンチャはノイリープラやチンザノのようなベルモットだよと。経営者の女主人は続けて「ノイリープラならあります」と言うのでノイリーを頼んだ。それを聞いていた家内はマティーニを頼んだが、出てきたものにびっくり!!ジンが有って、ノイリープラがあり、スタッフドオリーブさえあればマティーニは出来るのだが、器がゴブレットだった。これは飲みにくいだろうと言ったら日本酒用のお猪口の倍ぐらいのサイズのガラス器に入れなおしてきた。
「カクテルグラスはないの?」と聞くと、「うちはバーではないのでご用意がありません」と。
用意がないなら注文を受けるなよ!
もうダダムダとしか言いようがないうんざりした気持ちはますます不愉快さを増していった。
予約した。行った。金を払わなければならない流れの中で、”忍”の一文字で過ごすこととなった。カルパッチョなどあまりの酸っぱさに半分も食わずにナイフ、フォークを斜めに並べてしまった。
その後のコースものももうどうでもいい状態。やっとコーヒーになり、カプチーノを選択し、出てきたものは生ぬるい最低のものだった。
われわれより先に席を立った人たちは、互いにお愛想を言い合い、出て行ったが、私たちには詫びのひとつも、お愛想もなかった。
豚野郎!カーザ オサノ!!